毎日の食卓の脇役としておなじみのこんにゃくの
栄養価や意外な活用法まで
お手頃価格なのに、メインおかずのボリュームアップにもなったり、手軽にサブおかずにもなったりとアレンジ自在なところも魅力です。しかも、低カロリーなだけではなく、食物繊維も多く含まれてるヘルシー食材!おいしく健康的で節約もできるスーパー食材と言えるんです。
毎日のおかずからおやつにまで楽しめる、こんにゃくレシピとしてぜひご活用ください。
①どんな料理にも使える。
②保存が利く便利食材。
③種類が豊富で楽しい。
④ボリュームアップできる。
⑤低カロリーでヘルシー。
こんにゃく芋をすりつぶしたもの、又は、こんにゃく芋を乾燥させて粉状にしたもの(こんにゃく精粉)を水に溶かし、凝固剤として水酸化カルシウムを加え、袋や型に入れて熱をかけて固めたものがこんにゃくです。
しらたきは、こんにゃくと同じように、凝固剤の水酸化カルシウムを加えた後、シャワーの出口のようなところからお湯の中に細長く出し、流して固めたものがしらたきです。
こんにゃく芋はアクが強く、素手で触るとかぶれることもあります。その為、じゃがいも・里芋などのようにゆでたり、ふかしたりするだけでは食べることができません。
作り方は同じですが、黒こんにゃくは海藻粉末が混ぜてあります。昔のこんにゃくは生芋こんにゃくでしたから、芋の皮や芋のアクで茶色〜灰色のような黒っぽい色をしていました。
こんにゃく精粉だけでつくると白こんにゃくになるため、こんにゃくらしく見せるために海藻を入れていると言われています。
現在では、はっきり区別できる違いはなく、呼び名が違うだけで、同じものを指すことが多いようです。主に関東ではしらたき、関西では糸こんにゃくと呼んでいるようです。
こんにゃくにも地域性があります。東京以西で食べられるこんにゃくはほとんどが黒こんにゃくですが、東北地方では主に白こんにゃくが使われています。
こんにゃく・しらたきは、約97%が水分で、カロリーはほとんどなく、グルコマンナンという食物繊維を含んでいます。
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日本食品標準成分表2010より抜粋
こんにゃくは開封する前と後、ゆでた後で保存方法が異なります。
正しく保存し、美味しいうちにいただきましょう。
こんにゃくは「直射日光、高温多湿を避けて保存」と書いてありましたら、冷蔵庫でなくても大丈夫です。窓から離れたところや棚にしまっておくことができます。冷蔵庫に入れても構いませんが、凍らないよう、気をつけてください。
こんにゃくは開封後どのように保存すればよいかと言うのは良く頂く質問です。水(できれば袋に入っていた封入水)をはった容器に入れ、表面が乾かないようにラップ等をかけて冷蔵庫に保管しましょう。
2〜3日中には使い切るようにしてください。
また、使う前に傷んでいないかよく確認してください。
一度茹でたこんにゃくは、茹で汁等と一緒に冷蔵庫に入れて保管すると良いでしょう。茹でたらできるだけ早く召し上がることをお勧めします。
料理したら固くて食べられなかった・・・こんなときは、一度凍ってしまったものかもしれません。冷蔵庫でも、冷気の吹き出し口や吹き溜まりは温度が低くなります。こんにゃくは97%が水分。水分が少ない食材と違って凍りやすく、部分的に冷えて凍り、庫内の位置変更や冷蔵庫の開閉によって再び解凍することがあります。一度凍ってしまうと水分が抜け、解凍してもこんにゃくは固くごわごわした食感になり、しらたきは細く縮んで固くなってしまいます。
逆に、この変化を使って作られる「凍み(しみ)こんにゃく」という料理もあります。「凍り(こおり)こんにゃく」とも呼ばれています。
こんにゃくは、あく抜きをすることで、より美味しく食べられます。
「あく抜き不要」のこんにゃくもあります。
こんにゃくはそのままでも調理できますが、「あく抜き不要」と書いていない商品の場合は、あくを抜くために湯通しした方が美味しく召し上がれます。「あく抜き不要」のこんにゃくは、そのまますぐに調理することが出来、又、刺身こんにゃくは火を使わず食卓にあげることができます。
こんにゃくは食べやすい大きさに、しらたきは食べやすい長さに切り、沸騰したお湯で3分〜5分ゆでます。
塩をまぶしてよく揉み込み、しばらく置いて余分な水分を出してからゆでてもよいでしょう。
乾いたまな板に、水けをよくふいた板こんにゃくをのせ、塩をまんべんなくふってからめん棒で軽くたたきます。
こんにゃくを鍋に入れ、かき混ぜながら中火で炒ります。煮もの、和えものに向いていますが、炒めものにする場合も、他の材料と合わせる前にから炒りすると、味がよくなじみます。
食品のあくは「食物に含まれるえぐ味、渋味、苦味など不快で不要とされる成分の総称」といわれています。
こんにゃくの原料であるこんにゃく芋には「シュウ酸カルシウム」や「くさみ成分」が含まれています。凝固剤として石灰(水酸化カルシウム)を使います。これらが合わさって、こんにゃくのえぐみやくさみになっています。
こんにゃくはアルカリ性になることで反応して固まります。また、野菜に含まれる色素は非常にデリケートで酸性・中性・アルカリ性にてカラフルに変化します。
フルーツや野菜は酸性・中性であることが多く、こんにゃくのアルカリ性が反応して、色は一気に変化します。
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自由研究としておすすめのこんにゃくの色変わり実験 |
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ごぼうは緑色、玉ねぎは黄色、里芋はピンク色などの変化がよくみられます。他にどんな食材が色の変化をするか試してみよう。 ※心当たりのない変化にビックリしますが、体に害はありません。 |
油脂に強いアルカリを加えて加熱すると、けん化という反応が起きて泡が出ます。通常の料理で発生した泡は体に害の無い程度ですので、気にされなくて大丈夫です。
泡立ちしやすい油として、ごま油やオリーブ油が知られています。