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こんにゃく問答

VOL 48 「百珍本」がもたらした食革命

こんにゃくと世界

人口100万人の新興都市・江戸の料理文化が大盛況となるのは天明(1772~89)の頃で、天ぷら握り鮨、蒲焼き、鍋料理、どんぶり物など現在でも代表的な日本食はこの頃に生まれた料理です。料理本も一大ブームとなり、今でいう“レシピ本”が次々と刊行され、天明2年(1782)に出版された「豆腐百珍」が大ベストセラーとなっています。その後百種の珍しい料理という意味の百珍本が次々と刊行され、鯛百珍、玉子百珍、海鰻百珍等々が人気でした。

弘化3年(1846)、「蒟蒻百珍」が出版され、簡単に美味しい料理が作れると評判になり、「どじょうもどき」料理では「こんにゃくを細長く切り、ごま油で揚げ、ごぼうのささがきを加えて炒めてから、味噌汁に入れる」と現代のクックパッドのようです。こんにゃく料理でも百種を収めるこれらの百珍本は、上方からの「下りもの文化」を吸収しながら、江戸前の文化が芽生え、現代に継承されていることを思うと喜ばしい限りです。

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