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こんにゃく問答

VOL 79 蒟蒻で一句詠む。

“雪女は何を食居るだろう。氷蒟蒻の氷おろしを附けて食居るッサ” これは式亭三馬の滑稽本「浮世風呂」での問答の一節です。庶民を描き、庶民に親しまれたこの本に登場するこんにゃくは広く江戸の生活に根付いていたことでしょう。

紙と筆とこんにゃく畑

こんにゃくは4月下旬ごろに植えるので、晩春の季語とされていますが、花は初夏に咲きます。
俳人・佐藤啓子は、“蒟蒻の花 不ぞろひや とまり雨”、足立原斗南郎は、“蒟蒻の花活けられて 父老いず”と、なかなか見ることができないこんにゃくの花を詠んでいます。
こんにゃくの収穫期は10月から11月のため俳句の“蒟蒻掘る”は初冬の季語としてよく詠まれています。
津田清子は、“日陰育ちの 蒟蒻芋を 掘りころがす”、萩原麦草は、“三日月に蒟蒻玉を掘る光”と詠んでいます。
斎藤茂吉は、“こんにゃくの茎の青斑(あおふ)の太茎をすぽりと抜きて声もたてなく”と詠んでいます。
こうしてみると、こんにゃくを詠んだ句は思いのほか多く、俳人たちがそれぞれの四季をさりげなく表現しています。

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