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TOP > 2022年度のコラム・こんにゃく問答

VOL 86 「ブルブル」、「キモかわ」なこんにゃく

こんにゃくや女のおばけを操る女性とそれに驚く男の子

夏祭りでは“おばけ屋敷”が人気で、怖いもの見たさに親にせがんだ気がします。
江戸時代の俳諧連句の付句を集めた「武玉川」に“盛り上げられて動く蒟蒻”という句があります。大きな歓声をあげて煽られ、盛り上げられて、人が動揺する様を、皿に大量に盛り上げられたこんにゃくがブルブル動く様子に見立てた句だそうです。
同じように、「蒟蒻の幽霊」ということわざがあります。日本の幽霊が体の前に両手を揃えてブルブル震わせながら登場することから、いつもブルブルと震えて頼りない様子を意味するようです。
また、物や状態がグラついて安定しないものを「蒟蒻を馬につけたよう」といったそうですから、江戸の人はブルブルと動くこんにゃくが不思議に見えたのでしょうね。
時は変わって現代では、ブルブル動くこんにゃくを生かして、「オオサンショウウオこんにゃく」のような「キモかわいい」商品も作られています。古くから食されているこんにゃくですが、その時代の人間の感性にマッチし続けているようです。

VOL 85 “味なこんにゃく”料理!

稲荷とこんにゃく

鍋物のこんにゃくは“無くてはならない脇役”なのに、その味はと言えば辛くも甘くもなく、もっぱら歯ごたえで応えてくれます。
こんにゃくを厳冬期に寒さに晒して凍らせ、水を抜いてスポンジ状にし、味を染み込みやすくした“凍みこんにゃく”は希少な一品として古くから作られてきましたが、今では買うのも難しくなっています。
そんな“凍みこんにゃく”をより手軽にご家庭で作れる“冷凍こんにゃく”は、ひと手間かかりますがいつもと違う食感を楽しめます。
こんにゃくを一口サイズに切り(ちぎって)、冷凍して水分を抜く方法で、当社のサイトでも紹介していますのでお試しください。
お肉のような歯ごたえが、炒め物やから揚げなどにぴったりです。
当社では、あく抜き不要で簡単調理のこんにゃく、こんにゃくとタレがセットになっている商品、温めるだけで食べられるこんにゃくの入ったレトルト惣菜など、工夫を凝らした製品を販売しています。
皆様の食卓に、“味なこんにゃく”料理がたくさん並ぶことを期待しております。

VOL 84 「こんにゃく神社」と「こんにゃく稲荷」

稲荷とこんにゃく

日本古来の信仰に“八百万(やおよろず)神”があります。山の神や海の神、自然界や自然現象を司る神々があり、そんな神様を祀るのが神社です。日本には80,000社以上の神社があり、コンビニや歯医者より多いそうです。こんにゃく粉の加工法を開発し、流通に寄与した中島藤右衛門を祭神とする「蒟蒻神社」が茨城県の大子町にあります。また、こんにゃくに縁のある珍しい神社が東京墨田区にある「三輪里稲荷神社」で、“こんにゃく稲荷”として親しまれています。“のどけのご利益”として、のどの痛みや咳、風邪に良いといわれる“こんにゃく御符”を授与しています。セキの“コンコン”が治るからお稲荷さんで良いのでしょうかね。こんにゃくの汁がのどに良いとの古人の信仰のようですが、日本の神様の多さに生活文化の豊かさが感じられます。

VOL 83 こんにゃくは近代社会の生命線!

こんにゃくをかごいっぱいに持った女性とそれを見つめる男性と子供

飽食の時代といわれ豊かな食生活を謳歌してきましたが、食料自給率は37%で、63%が海外からの輸入に頼っています。
長引くコロナ禍で世界の経済活動が混乱し、食材や食料の輸出入が難しい時代となっています。そんな時代を予見したわけではありませんが、「梅干と日本刀」を書いた樋口清之さんはその著で、「牛蒡と蒟蒻を食べている限り、日本人は近代社会の中で最後まで生き残れるだろう」と書いています。こんにゃくやごぼうの豊富な食物繊維や薬効に注目し、高血圧などの生活習慣病を防ぐことを高く評価していたからです。中国から伝来したこんにゃくも今や日本が本家となって世界に機能性食材として流通しているのが現状です。ネットやSNSでは、海外発のスーパーフードが話題になっていますが、日本で古くから食されているこんにゃくやごぼうなどの食材を使って、健康的な毎日を過ごしてみませんか。

VOL 82 身近な謎“糸こんにゃく”と “しらたき”

こんにゃくとしらたき

すき焼きや肉じゃがに欠かせない“糸こんにゃく”ですが、起源は江戸時代といわれています。
気になるのは、同じような食材に“糸こんにゃく”と “しらたき”がありますが、なぜ2つの呼び名があるのでしょうか。どうやら同じものでも製法や地域の違いがあったそうです。
関西では、板状の黒こんにゃくを糸のように細く切ったものを“糸こんにゃく”と呼んでいました。関東から東北にかけては、固まる前のこんにゃくを筒に入れ、細い小さな穴からお湯の中に押し出して、ゆで固める製法で作っていました。細くて長く、糸のように白いこんにゃくが流れていく様子が、白い滝のようなので“しらたき”と呼ばれるようになったそうです。ある意味、“糸こんにゃく” は現実的な呼び名であり、“しらたき” は風情ある粋な呼び名なのかもしれません。
現在では、どちらも固まる前のこんにゃくを穴から押し出して作る製法が主流ですが、大きな塊のこんにゃくを突き出してカットしたこんにゃくもあります。いろいろなこんにゃくを食べ比べて、ご自身のお好みのこんにゃくを探してみてはいかがでしょうか。

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